ギターと歌から作るコブクロ小渕さんの作曲法
作曲、とひとくちに言っても、さまざまなアプローチ方法がある。口笛から作る人もいれば楽器を持つ人もいたり、打ち込みで作ってしまう人もいる。
私はギターを持って歌いながら作曲をするのだが、私の敬愛するコブクロの小渕さんも似たような感じらしい。
過去に録画していた「バズリズム」を見返して、再び勉強してみた。小渕さんが、作曲法について語っている回。
テレビ番組だからこれに限らないだろうけどまとめてみる。
「君という名の翼」はバスドラのリズムから
ドラマ『レガッタ〜君といた永遠〜』の主題歌だったこの曲は、リズムからイメージして作ったらしい。
タイアップで作った曲だから、まずドラマのイメージがある。レガッタは、ボートレースのドラマ。水の上、ボートで颯爽と走る映像。それをイメージして疾走感のある曲にしたいなあと思ったとき、リズムはバスドラで4分を打つ「タンッタンッタンッタンッ」がずっと鳴っているイメージだったという。
そのリズムに乗せてコードをあて、ブリッジミュート含むダウンストロークでリズムを刻むようにギターを弾く。
「しわくちゃの写真には まぶしかった時間と〜♪」と、メロディーを乗せていったという。
そうしてこの、全体的に疾走感のある爽やかな曲になっている。ちなみにこのMVの小渕さん若くて可愛いのでぜひ見てほしい。
「流星」はイメージから
ドラマ『流れ星』の主題歌であったこの曲は、タイアップでオファーされたときに、「つかずはなれずの距離のふたりが、結ばれそうになるけど結ばれない物語なんです」と伝えられたらしい。
そんな、絶対に動かないものって何があるかなあと思ったときに、星が頭に浮かんだ、という小渕さん。
そこで星が出てくるの、小渕さんらしくて超可愛い。素敵。
そして、 『もし、星座がひとつ欠けてて、流れてきてそこに星が帰っていくというストーリーはどうだろう』 と思ったという。
そうして星が戻ってくるのをイメージして、サビのメロディーを、「らーらーらららーらら〜〜〜〜〜」
って、ここまで語尾を伸ばしたい、と思った小渕さん。実に5拍も伸ばしている。しかもBPM77くらいなので結構長い。
そのメロディーにつられて、「星屑の中」という言葉が出てきたという。語尾を伸ばすことと、「星屑の中」という言葉で、流れ星みたいに流れていく、といったイメージに仕上げている。詞とメロディーが同時にできることが多いらしい。
ちなみにここまで至るのにだいたい4時間くらい。ずっと、ギターでコードを弾きながらラララで歌って、しっくりくるメロディーをひたすら探るらしい。目に浮かぶ。小渕さんやってそう。小渕さんらしい。
おわり
今作っている曲があるんですが、イントロからサビ前まではできているのにどうしてもサビにしっくりとくるメロディーが持ってこられない。なかなか浮かばない。今度ノンストップで4時間ギター弾きながら歌い続けてやろうかなと思いました。
小渕さんで4時間なら私は何日かかるんだという話ですが、つまり作曲は一筋縄ではいかないってことですね。本来苦しみながらするものなのかもしれない。しらんけど。
では。