1週間以上の咳と声枯れから得たものを確実に残そうとして書いています
人は忘れる生き物である。
恋愛なり人間関係なり、過去に苦しんだことでも、年月が経てばカラリと忘れる。そんなものだ。都合が悪いものや嫌な記憶は、あまりにも強烈なものでなければ、という前提つきではあるが、蓋をしていれば忘れていく。
つまり何が言いたいかというと、風邪だってそうであるということだ。
令和になったくらいから風邪をこじらせ、咳と声枯れでもう10日近く苦しめられている。
こんな苦しいの無理…まじで咳しすぎて死ぬんちゃうか…と思って、「htmxxxa(私のツイッターID) 咳」とツイッターで検索してみる。
そしたらさすがツイッタラーである、たくさんツイートが出てくる。
2014年「なかなか咳とまらんからとうとう腹筋痛い割れそう痩せそう」
2016年「ついに咳すると血の味がするぞ!!!」
2017年「このままじゃ 死因:咳 になりそう しぬ」
おととい「さすがにそろそろ腹筋が割れるかあばらが折れるかしそうなのでおとなしく咳止め飲んで寝ます」
ということである。並べてみると実に馬鹿すぎる。同じ失敗の繰り返しすぎる。
敗因その1 ウサギとカメ的なやつ
その1というか、これに尽きるかもしれない。
ウサギとカメである。ウサギが余裕こいて寝ている間に、カメが追い抜いてゴールするやつ。
大学生の頃は散々体調を崩し、そのたびに試行錯誤をし、風邪をつぶす術を身につけた。
風邪っぽいなと思えばすぐに、あたたかい紅茶(抗菌作用)を飲み、C1000かキレートレモン(十分すぎるビタミンC)を2本飲み、はちみつ(強力な殺菌作用と保湿)を舐めて十分な睡眠を取る。
これで風邪を引き始めにつぶすことが可能になった。あの時に感じた無敵感は今でも忘れない。
あの日、私は完全に勝てる術を身につけたのだ。しかし、それが見事に裏目に出た。ビタミンCとはちみつが無敵すぎて、風邪に対して余裕をこきすぎた。謙虚さを忘れず常々生きてきたはずなのに、完全に風邪に対して謙虚さを忘れていた。
本当に人間は馬鹿である。いや、私は馬鹿である。そう、私が馬鹿なのだ。
敗因その2 過去の記憶の抹消
これは昔からなのだが、風邪でわあわあツイッターを荒らして存分に苦しんでも、治るとケロッとしている。いつも。まるでそんなのなかったかのように日常に戻る。
まあ普通かもしれないけど、あまりにもケロッとしすぎていてびっくりする。記憶の抹消が早すぎる。
記憶には頼れないので、「htmxxxa 風邪」で再度ツイッターで検索をかける。
扁桃炎以外で一番最近がっつり風邪をこじらせたのがどうも1年半前らしい。つまり完全に風邪をこじらせた場合の苦しみを忘れてしまっていたのである。1年半。たった1年半。人間の、いや、私の記憶、儚すぎる。
忘備録と戒め
『すべて起こることには意味があるし、いい風にいくようになっているんだよ』
これを私はわりと信じて生きている節があるし、そう思うことでそんな気にもなって心穏やかに生きられるのですが、さすがに今回で最後にしたい。風邪ごときで喉を使えなくするのは。
やはり、どこかにこうつらつらと残しておかないと忘れてしまうから。忘備録と戒めにさせていただきます。
もうウサギにならないように、謙虚に生きようと思う。
なんていったって歌う人間なんだから。風邪なんてこじらせて喉痛めてる場合じゃないんですよ。歌えなければ何もできない。
シンガーにプロもアマも関係ないよなあとなんか、ぼんやりと、今回歌えなくなって思った。どちらにせよ、楽器だから。自分の体が楽器だからね。
ギターやらベースやらを大事に扱ったりメンテしたりするのと一緒で、自分の体という楽器をちゃんと手入れしてやらなくてはなあと。しっかり体の小さな声も聞いて、謙虚に対応しなくてはと。それくらいの気持ちでせめて、いたいと、強く思っているところです。本当に甘すぎて死にたい。
戒めとして自分のためにブログに残しましたが、みなさん風邪には気をつけて。咳で死にそうになるよ。
では。