風に溶けて消える

そんな穏やかな気持ちで生きたいほんとは。限界OLバンドマン

不安の形と記憶の繊細さ

 

溢れても溢れても足りなくて、私に故意に堰き止められた不安は、消えるどころか頭の中で塊になり強固になって、眠ろうとする私を邪魔した。

昨日一昨日と起こった地面の揺れの感覚も体に染み付いていて、時折揺れている錯覚に陥る。それがさらに眠れなさを加速させる。

 

明日の朝はどんな朝だろう。どんな未来が今という形になってやってくるのだろう。あと何度怖い夜を越えれば、穏やかに眠れるんだろう。

 

そんな漠然としたどうしようもない不安に目隠しをし眠ろうとするも、目が冴えて眠れない。

楽しいことを考えてみても、今の期間にできることを考えてワクワクしてみても、それでもまだ眠れない。

仕方ないから文章を綴ってみる。

 

記憶というのは本当に繊細だ。こうやって、その時々の感情に耳を傾けて文字に起こしておいても、後から見返す頃にはもう、完全に同じ気持ちを思い出すことはできなくなっている。

これは、この場所で100記事書いてきて知ったことだ。今、過去のブログを読んでみても、ほぼ字面を追ってそのまま受け取ることしかできない。なんかそんな類の辛さあったな、くらい。

視力2.0で見ていた苦痛はもう、0.3くらいでしか見えなくなった。

 

今ここで抱えている大きな不安も、何年後かに見返す時にはそんな頃もあったな、とか、どんな感じで不安だったっけな、とか、未来の私はきっと言うんだろう。

 

文字に起こすのはただの気休めだ。今、思考が渦巻く頭を楽にしてあげるため。それ以上の意味はないし、いらないのかもしれない。

 

不安から少し目隠しを外して向き合ってみると、堰き止めた思考による脳の緊張が解けるのか少し落ち着く。眠れるといいけれど。