平凡なのに気づかなかった平日の夜の過ごし方
昨夜、いつもと違う平日の夜を過ごした。
非日常とはまた違う、しようと思えばできたはずなのに、今まで全然取らなかった行動。
タイトルでビビっときて衝動買いした小説を読んで、それがまたいい小説で、涙腺ゆるみながら脳に心地よい刺激を受け取って。
そのあとは今聴きたい大好きな曲を、最近買ったスピーカーでひたすら垂れ流す。
音の波に、紡がれる言葉に身を委ねる。
頭の中を空っぽにして、ただただ頭を委ねる。
こんなに平和な平日の夜はいつぶりだろうと考えた。
こんな受動的に、素直に音に耳を傾けられるのは。
ひとりで過ごす平日夜っていう短くて貴重な時間。いつもはただただ生き急いでて、何かしらしてなきゃ落ち着かない。晩ごはんを作るのさえ億劫なのに。
そんなことを十分に考える前にまた、流れてくる好きな音楽に思考を支配される。
心地いい。
よくよく考えれば、能動的な趣味が多いように思う。
というか受動的に生きるのが多分苦手。その生産性のなさに、少しの虚無感と焦りを覚えるから。
ブログしかり、曲作りや演奏しかり。あとはあれこれ考えるのも、趣味とは違うけど飽きずに毎日している気がする。
そういう内省はもはや癖だから、何かに止めてもらわなきゃ止まらない。
昨日の音楽聴いてる時間は、自分の内側に向き合わんでいい時間だった。平和。
そしてその時間に少し飽きたら、音楽をBGMにして今度は反対に、どっぷり思考に浸ってみる。
平和すぎて終末を考えた。
あったかい布団の中で、音楽を聴いて穏やかな脳内で幸せさえ感じている今、大地震がきて
あ、死ぬかも、と直感で思ったとしたらどんな気持ちになるだろうか、って。
運命を受け入れるかなあと平和なまま考えた。
音楽がなきゃ死んじゃうなあって、聴覚なくなると苦しいなあって、久しぶりに思った夜。