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【別れの季節に知っておきたい心理学】心理的リアクタンス理論

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3月も、もう終わり。

別れの季節ですね。

 

長年過ごした場所を離れたり、大切な人と離れ離れになったり、いろんな物語が生まれる季節。

 

春は好きだけれど、好きじゃない。

 

無邪気に好きと言うにはもう若くなくて、別れの季節という寂しさの方が先行してしまう。

 

そんな時私がいつも頼りにして縋っている、「心理的リアクタンス理論」の話。

 

心理的リアクタンスとは

人は、本来、自分がしたいときにしたいことをしたいと思う生き物。

だから、人から強制されたりすると、自由を脅かされた気になって、反発しようという感情が起こる。

この、「自由を奪われることに対する反発」を、心理的リアクタンスという。

 

つまり、学生の頃、勉強しなさいと言われるとやる気なくなったりしてたやろ。それ。

それです。

 

限定品を買いたくなる心理も、この心理的リアクタンス

なくなる前に買わなくちゃ、と、「なくなる」ということに恐怖心を覚えるのが人間らしい。

 

別れの季節における心理的リアクタンス

なくなる、ということに恐怖心を覚える。

 

限定品というモノだけじゃなくて、コト、たとえば別れもそうだ。

 

「今月末でいなくなるから」

 

それが私たちの感情をかき乱す。心理的リアクタンスというフィルターがかかって、感情がブーストされる。

 

「失ってはじめて大切なものに気づいた」

 

というのは錯覚やで、とまで言っている本もある。

そもそも、"恋愛なんて錯覚"説に同調してしまう私には、どっちもどっちだろうとか思うけど。

仮にその説を支持するとしたら、錯覚をさらに錯覚にさせてしまうのが、この喪失感なのかもしれない。

 

切なさに沈みそうになるときは

心理的リアクタンス

人間はやはり、手の内にあるものを失いたくない生き物なのだ。

 

喪失感に怯える生き物なのだ。

感情がある分厄介だね。

 

別れの季節に悲しくつらくなったら、この理論を少しだけ思い出してみてほしい。

あとは、恋人と別れた後に未練がましくなってしまった時にも。

 

『今、感情がブーストされてるんだな。錯覚だから大丈夫だよ、あなたがいなくても、新しい場所に行っても。

また新しい場所で、新しい出会いが、新しい季節が、新しい景色が待ってる。』

 

そう思うことで少し楽になれる。春はいつも、この理論に救われる。

それでも、錯覚だとわかっていながらも、頭が痛くなるまで泣いてしまうような、そんな別れもあるから不思議だ。

 

でもやっぱり心理学というのはいつも冷静でどことなく冷たいから、ロマンチックさは減少しちゃうけどね。

ロマンチックに感傷に浸りたい人は今すぐこの理論を忘れてください。では