風に溶けて消える

そんな穏やかな気持ちで生きたいほんとは。限界OLバンドマン

決められない

 

決めるのが苦手だ。

私はいつだって正解の選択がしたい。実家の猫の訃報を受けてすぐに開いたこの画面だって、正解を導いてくれそうだったから。

けど正解なんてないって分かってるし、それを受け入れた方が生きやすくて楽なのも分かってる。

 

でも私はいつだって正解が欲しい。気をつけていないと忘れてしまう。正解なんてないってことを。

 

間に合うと、思ったのに。命は待ってくれない。

実家の愛する猫が呼吸を失ったって、私はお腹が空くし、この厄介な扁桃炎と戦わなくてはいけない。

 

間に合わなかった。

金曜の14:30、東京駅。

 

ゆっくり頭を冷やしてこの後どうするかを熟考できる落ち着いた喫茶店なんてもの、この駅にはない。

持て余した半休はどこにいくんだろう。

 

可能性として覚悟はしていたけど、朝が来たから大丈夫だと思っていた。

後悔はない、できることはしてたから。

 

呼吸を失った彼の姿を、見ておかないと後悔する?ねえどう思う?

自分の体調と照らし合わせてどう?ねえどう思う?

 

考えたって考えたって自分の意思がわからない。意思を持った動物の中でも意思を持って生きてる方な自覚はあるのに、それでも自分がどうしたいかがわからない。これも大事、これも大事って抱えすぎて、結局何が自分にとって大切なのかが、いつもわからない。

 

正解が欲しい。クイズ番組みたいに、ひととおり考えてわからなかったらくれる正解が欲しい。正解をちょうだいよ。