昭和の男の書く歌詞がとてつもなく好き
back numberやクリープハイプ、My Hair is Badしかり、女々しい歌をうたう男性ボーカルが多くなってから久しいですね。
いや好きよ、挙げたバンドとても好きよ。
長くなるだけだからって君が好きだとまとめられたいし、左耳に知らなかったピアスの穴見つけて塞ぎたいし、ブラジャーのホックを外すときだけ心の中まで分かった気になられたい。なられたいけど。
昭和のバンド、ザ・昭和の男が歌う歌詞はこの真逆が多くて、それをこの時代に聴くのがまたいいんですよ。
たまにふと昭和レトロな喫茶店でクリームソーダ飲みたくなる感覚で聴きたくなる。昔に思いを馳せたくなる。生まれてへんのに。
布袋寅泰 / バンビーナ
サムネから伝わる時代感。一番に思いつくのがこれ。もう本当に歌詞が好き。
退屈するとちゃんと浮気する
小悪魔BAMBINA
ってところですよ。わかりますか平成のみなさん。お前もやんけって感じやな。すみません。
この曲初めて聴いた時もう、ハッとした。
浮気については様々な解釈、様々な歌がありますが、女の人が言う「浮気しても言わないで、知らなければ悲しくないでしょ」ともまた違う。
この歌詞、言い換えるならば、“浮気されたとしても自分が浮気される程度の男だったってことだろ”、って意味じゃないですか。
素敵すぎない?ねえ?
浮気されたって彼女のせいにしない男らしさ。
付き合うならそんな人が楽とか言ってるんじゃありませんよ。そんなのひとことも言ってない。
こういうどっしりしてる男の人って絶滅危惧種よね今ね。
布袋さんだから成り立つ。歌ってて様になる。高橋一生にはそんなの思って欲しくない。何の願望。
B'z / イチブトゼンブ
愛しい理由を見つけたのなら
もう失わないで
愛しぬけるポイントがひとつありゃいいのに
ドラマ『ブザー・ビート』の主題歌でおなじみ、これはもう定番でしょうけど「ザ・昭和の男」って感じよね。細かいこと気にしない男らしさが素敵。
やっぱりメンヘラは女がするものであってほしい。安定しててほしい。知らんけど。
T.M.Revolution / WHITE BREATH
凍えそうな 季節に君は
愛を どーこー云うの?
そんなん どーだっていいから
冬のせいにして 温め合おう
この、ね、ぜんっぜん細かくない感じ。全然神経が繊細じゃない。無骨。
平成の男の子こんなこと言いませんよ。少なくとも学のある人は言わないね。完全なる偏見ですけど。
けど昭和感のある曲に乗ってこの歌詞が届くとなんか素敵やなってなる。正確にはリリースはこりごりの平成なんだけど。
「どうこう」の「う」が伸ばし棒なのも頭悪そうで好き。
なんで裸ジャケットなんか謎すぎるけどいい曲。
斉藤和義 / 君の顔が好きだ
君の顔が好きだ 君の髪が好きだ
性格なんてものは僕の頭で 勝手に作り上げりゃいい
君の肩が好きだ 君の指が好きだ
形あるものを僕は信じる
ひどい。
斉藤和義、完全に中身見てくれへん。もはや清々しい。
ここまで来ると恋愛で悩んでんの馬鹿らしくなるからおすすめ。病んで感傷に浸ってマイヘア聴くそのイヤホンを外して斉藤和義聴いてみて欲しい。楽になるで。たぶん。
おわり
今回は歌詞にフォーカスしましたが、世代よりいくつか上のJ-popって逆に新鮮で心地いいよね。
女々しい歌に飽きたら昔の曲聴こ。では