風に溶けて消える

そんな穏やかな気持ちで生きたいほんとは。限界OLバンドマン

作曲ができなかった3年前と今日の曲の作り方と生き方

 

ギターボーカルになって、本格的に作曲を始めてから3年が経つ。これまでに作った曲は、ようやく30曲に達した。

 

「曲はできるけど歌詞ができない。」「歌詞はできるけど曲ができない。」

今まで、曲を作る人からよく聞いてきた言葉だ。

 

私は圧倒的に後者で、作曲がとてつもなく苦手だった。だから昔は、作曲なんてしたくなかったし、誰かが作るオケに歌詞だけつける役割がしたかった。

メロなんてまったく浮かばない、コードを鳴らしながらでもダサいメロディーしか出てこない。作曲なんて私には無理だと、ずっと目をそらしていた。

 

それでも、就活が始まる一年前の最後の春に、やっぱり私は自分の歌が歌いたい、諦めない、と心に決めた。もう、ここで逃げたら一生できない気がして。そして、それをものすごく後悔しそうな気がして。

どんな新年の目標を立てても1ヶ月後には忘れている私だが、その時の決断は今まで心に残り続け、今日まで曲作りをもがきながらも続けてきた。

 

30曲の中には様々な曲がある。いまだに気に入っている曲、レベルが低すぎてもう絶対に人前で演奏できない曲。

いろんな曲を重ねてきて、やっと、自分の気に入る曲を書けるようになってきた。

 

私は、ギターを弾きながら歌って、それをiPhoneのボイスメモで録音しながら曲を作る。ドラム、ベース、その他打ち込みは行わない。その方が、バンドでやる意味がある気がするから。何の先入観なしにギターと歌だけをきいてもらって、各々が聴いてきた音楽、やってきた音楽が反映されるであろう各自の頭で鳴るものを鳴らしてもらって、アレンジをバンドで仕上げるのがとても好きだ。

今やっているバンドは、メンバーの趣味が異なるからこそのアレンジが加わるからとても楽しいし、大好きだ。

 

と、こう言えばそれっぽく聞こえるが、言い訳でもある。私は、他の楽器がバックで鳴っているイメージを持ちながら曲を作ることができない。できなかった。

 

だから、バンドに持ち込んで各自がアレンジしてくれてバンドの曲になったものを聴くと、いつもその広がりに感動していた。

 

そんな曲作りしかできなかったがやっと最近、バックで鳴る音もイメージしながら曲を作れるようになった。

 

やっとだ。長かった。

 

苦手で、なんなら嫌いだった作曲、最近は楽しい。

きっとまだまだいい曲ができてくるようになる、そんな確信を持たせてくれているのは、今までの私の3年間とその成果だ。

 

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この事象を振り返ると、すべてに応用できそうな気がして少し勇気が出てくる。

 

対外的なコミュニケーション、取材、などなど、今の私の仕事。

うまくできなくて、焦ったり無闇に自分を責めたりしそうになるけど、そんな必要はないよって、24歳になってやっとそう言ってあげられる。

 

準備だけじゃできない部分は、経験とかそういった部分。きっと、今苦手なことだってしっかり準備して省みてを繰り返せば、質は上がってくる。焦っても責めても意味がない。

 

そう思えるようになって随分楽になった。こうやって、今までの人生を糧に大人は余裕を獲得していくのだろうか。