風に溶けて消える

そんな穏やかな気持ちで生きたいほんとは。限界OLバンドマン

【読んだ】『ぼくたちは習慣で、できている。』が、だらしない人間でも素直に読める自己啓発だった

 

習慣。

私はどちらかというと意識が高い方だと思っている。完璧主義だから、人生において「まあいいや」が言えない。

 

しかしそのくせに、だらしない。おるよなこういうやつ。意識高いくせに行動が伴わない、いわゆる意識高い系ってやつです。ほんと。

認めたくなかったけど認めざるを得ない。

 

でもやっぱりそんな自分を許せなくて。

 

音楽と文章の追求。自分の幸せが、努力を習慣化することによってしか得られないものだとわかっているから、今年こそ習慣力を身につけたいと思い、手に取りました。

 

佐々木典士著『ぼくたちは習慣で、できている。』

ぼくたちは習慣で、できている。

ぼくたちは習慣で、できている。

 

佐々木典士(ささきふみお)さんは、前作『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』を出版して、ミニマリストとして有名になった人。

 

前作は昔読みましたが私には合わなかった。無理。物減らすの無理。

だから今作買うか迷ったんだけど、心理学的な話や私の好きな作家の村上春樹の話など、内容が面白そうだなと思ったので購入。

 

佐々木さん、今ではお酒を断っているらしいが、以前は昼間からビールを飲むのが好きという無類の酒好きだったらしい。出てくるエピソードから垣間見えるだらしなさ(失礼)が、身近に感じて素直に読めた。完璧に見える人間の書く自己啓発本ほど読めない本ってないからね。ひねくれているのでそんなものは読めない。

 

この本は心底買ってよかったです。

 

習慣の作られ方

 習慣とは、「トリガー」「ルーチン」「報酬」の3つによって作られている。「トリガー」は、行動を起こすための引き金。「ルーチン」は行動。このハードルが低ければ低いほど習慣は作りやすい。「報酬」は、心地よいものとか達成感とかそういったもの。

 

私は習慣にしたいことを習慣にするのが苦手だからこそこんな本を買ったわけだけど、このブログはなんだかんだ1か月ほぼ毎日続いている。なんでだろうなと思ってたんだけど、この本を読んで分かった。知らず知らずのうちに、「トリガー」→「ルーチン」→「報酬」のサイクルをキメてた。本読んでびっくりした正直。

 

ブログでいう「トリガー」→「ルーチン」→「報酬」

私は平日、仕事が終わって電車に乗ったらはてなブログのアプリを立ち上げる。知らず知らずのうち、「退勤後に電車に乗る」という引き金「トリガー」が、「はてなブログを開く」という行動「ルーチン」に繋がっていたのだ。ここで気づくのが、「ルーチン」である行動のハードルのすさまじい低さ。「はてなブログのアプリを開く」て。しかも、アプリを立ち上げてしまえば、何かしら文字打とか、となる。

 

そして最後、「報酬」というのは「思考を言語化する喜び」と「アクセス数」であろう。思考というのは不思議で、頭の中にいるときにはもやもやしていて、言語化しようとすることで初めて出てくる言葉がある。

以前ブログに書いた、「幸せの正体は憂鬱」なんて、頭で考えているだけのときには出てきてなかった言葉。

 

文字にしようとする過程で出てくる言葉がある、そのことが私にとっては快感であり「報酬」だった。

あとはシンプルにアクセス数。アクセスが伸びた記事があればそれは「報酬」になる。

 

うまく「トリガー」「ルーチン」「報酬」を作ってやる

「やる気というものはやる前には起こらない。」

脳科学的に言われていることだ。だから、やる気がなくてもとりあえず腹筋する姿勢になってみる、とか。とりあえず掃除機手に持ってみる、とか。そういうハードルのすこぶる低い「ルーチン」が大事みたいですよ。さすがに掃除機持ったらかけるしな。もったしかけるか、ってまあなりそうだよな。

その行動をする引き金となる「トリガー」は、アラームをかける・起きたとき見える位置に掃除機を置く、など、なにかしらきっかけとなるものを作るようにするといいらしいです。

 

自分を傷つけないことが大事

 毎日腹筋100回するぞ!とかまーじで続かんから。ハードルを下げに下げることが大切だと。目標達成できんかったら自己嫌悪に陥るから。ああまた、意思弱いなあ、となるじゃないですか。厳密にいうと、習慣と意思の弱さは関係ないみたいだけどね。

それでもやっぱり、だめだなあ自分は、と思ってしまうじゃない。

自己否定感、これは習慣を作るのを阻害する。

腹筋なんて、1日1回でオッケーとするくらいが習慣を作る上では大事。

自分を傷つけないで済む目標設定で自己肯定感を上げていくことが必要らしい。

 

結局はどこを幸せとしどう生きるのか

冒頭でもいいましたが、何も習慣化の技術を身につけることと幸せに生きることに相関関係はないと思うんです。

佐々木さんも書いていたけど、幸せを感じるところは人によって違うから。

悲しいかな、努力が必要なところでしか、なかなか幸せの本質を見出せない私はちょっとずつ習慣力を身につけようと思っています。

習慣と我慢の違いとか、この本とてもよくてもっと紹介したい概念もあったのでまた気が向いたら書きます。では