邪悪な結婚願望
絶対的なものが欲しい。
ふと、私には何もないなあって涙腺が緩む。
普通に帰宅途中、夜道歩いてる時とかに。
そんなことはない。
バンドもあるし、弾き語りもあるし、大切な人たちもいるし。これもう書きすぎてユーザー辞書登録したいぐらいなってきたな。
でもやっぱり何もない。
歌うたいとしてもソングライターとしてもライターとしても中途半端すぎて、これがあるから安心できるな、という材料がひとつもない。
そもそもそんなものがあれば、いちいちしょうもないことで情緒不安定になったりはしないんだろう。
思い返せば、小中学生あたりが一番自尊心高かったんじゃないかなとか思う。というか、あの頃の方がいろいろ持っていたような気がする。
一番になれたから。
小中学校の小さなコミュニティでは一番になれたから。
テストで一番とったり、書道コンクールや写生大会で入賞したり。優等生やったんよ。自分で言うなって話ですけど。
だけど今じゃ何もない。
おらせてくれる場所があるだけ。もちろん尊いしとても大切だけど、同時にすごく脆くみえてとても怖い。
自分に絶対的なスキルがないから。
努力してもつまずいて、その度に向き合うのがしんどくて、でもつまずきながらわずかながら成長して。それでも目指すところはとても遠い。
だから安易に結婚したいとか言ってしまう。結婚してからどうなるかは知ったこっちゃないけど、結婚って絶対的な愛がないとできないじゃないですか基本。生涯添い遂げるつもりで選ぶんやから。
安心したい。
私にはこれがあるって、安心したい。あなたがいるって、安心したい。そうやって、絶対的な私になりたい。邪悪ですね。結婚したいに入らんよね、わかってる。
だけど、帰ったら人がいるというのはやはりいいなと思う。実家ってこれがとても温かかったなあって、一人暮らしして5年経っても思う。
邪悪さが消えた頃に結婚できたらいいなあと思いますね。