風に溶けて消える

そんな穏やかな気持ちで生きたいほんとは。限界OLバンドマン

バンプのサブスク解禁に際して思う青春の頃の音楽って

 

BUMP OF CHICKENの楽曲が、サブスク解禁になった。ウォークマンには入っていたものの、数年前に失くしてからはほとんど聴いていなかった。

浮き足立つ心を落ち着かせて、Apple Musicでアルバムを落とす。一番最初に聴いた曲は、「ハルジオン」だった。

 

中高生の頃に聴いていた音楽って、どうしてこんなにも大人になった今、心を揺さぶるのだろう。

 

あの頃は、何もかもが初めてだった。RADWIMPSで初めて聴いたバンド音楽、同じくRADWIMPSのギター桑原さんに衝撃を受けて始めたギター、バンプの「K」に感動して音楽で初めて流した涙。

もう、10年も前のことになるのに、全部を鮮烈に記憶している。

 

これらの記憶はほとんど中学生の頃のものだ。

青臭くて、初々しくて、美しい記憶。鮮烈に残っているのは、初めての衝撃がきっとあまりにも大きかったのだろう。

それだけじゃなくて、中高生なんていう時期は、全部をピュアに受け入れられていたから。社会を知らない、人生を知らない、人間を知らない。愛媛の田舎でぬくぬくと過ごしていたあの頃の私はそうだった。

そういう、中高生という年齢って、何も知らないことって、すごく尊い。ピュアに全部を受け入れて、心で感じられるって本当にすごい。愛すべきものだなと思う。

 

今も音楽を聴かない日なんてなくて、24になってもまだまだどうしようもない私は、毎日毎日性懲りもなく音楽に救われている。

 

特に聴き込んでいる音楽もあるけれど、果たしてこの曲たちがさらに10年後、34歳になった私の涙腺を揺さぶるほどの記憶になるのだろうか。

きっとそこまではいかないんだろうな。あの頃から10年も生きて、社会も人生も人間も音楽もたくさん知ってきた私には、あの頃ほどの衝撃はもう味わえないんだろう。

青春時代の音楽って、やっぱり尊い