風に溶けて消える

そんな穏やかな気持ちで生きたいほんとは。限界OLバンドマン

伝える文章がすきだ

 

文章の仕事をしている。もう1年、文章の仕事をしている。

 

会社では、いろんな文章を書く。いろんな文書を編集する。

 

検索上位を狙う記事、情報を求める人に簡単にわかりやすく伝える記事、自社の商品・サービスの魅力を伝える記事。

 

その中で私にとって一番おもしろいのは、人の口から出てきた言葉を文章にする作業だ。

 

口から出た言葉は、そのまま起こすと綺麗な文章にならないことが多い。話すのが上手い人のは綺麗な文章になるかもしれないけれど、大抵の場合、途中で途切れたり構文がおかしくなったりするだろう。

 

口ベタな人だっているし、この際には、文章に書き起こす聞き手の傾聴力が問われる。

いかに相手の話す言葉の熱量を受けとって、いかに的確に、相手の言っていることの真意を汲み取るか。そして、いかに綺麗に言葉を調整するか。

 

取材記事は、取材を通して相手のことを好きになったり、共感や感動ができれば最高で、そんな取材の後は躍起になって記事作成に取り掛かることができる。

 

ーーあの人の魅力、この店の魅力はどうしたらもっと伝わるだろう。どういう記事構成で、どう持っていけば。

 

その最善を尽くそうと試行錯誤するのは、うまくいかない時はしんどいし苦しいけど、楽しいしワクワクする。

 

そういう、なにかの魅力を伝える文章を書くのが好きだ。

わりに合わないくらい心身ともにエネルギーは食うけど、それでもやっぱり好きだ。

もっといろんな人に会って、文章にしたい。

 

でも、私にはできないことがたくさんある。

仕事で電話をかけるときにはいつだってめちゃくちゃ緊張するし、用件をメモに準備してからじゃないとかけられない。

そしてこんだけ語っておいて、私は取材がわりに億劫で苦手だ。初対面の他人とうまく話せる自信がないからだ。

 

だから取材記事で楽しいのは、聞いた内容を記事に起こすところから。

取材だって楽しいはずなのに、最中は緊張でガチガチで、終わってから「ああ楽しかった!」とか言うタイプだ。

ジェットコースター苦手な人が、乗り終わった後に「なんや全然いけたやん!よゆう!!」とか言って口数が増えるアレと完全に一致。

 

取材楽しみ!楽しい!記事に起こすの楽しい!までいきたいものだ。

 

あと半年で25歳。少し焦り始める。

こんな私で大丈夫なのか、こんな社会人2年目で大丈夫なのか。できないこと、多すぎやしないか。

そしてこれからライターとしてどうなっていけるのか。

日々、悩む。何があってもなくても悩みは尽きない。