風に溶けて消える

そんな穏やかな気持ちで生きたいほんとは。限界OLバンドマン

明日が来る確率のはなし。

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『私に明日が来る確率は何パーセントあるんだろう。』

 

お昼休憩中、そんなことをふと思った。

 

べつに私は宣告された余命を過ぎたガン患者でもなければ、明日戦地に赴くジャーナリストでもない。ヤバい人たちに追われている身でもない。

至って普通の会社員。至って健康だ。

 

それなのに、たまにふと思う。

 

‟あれ、私に明日はちゃんと来るかな。

あー、今日やっぱり彼に会っておけばよかった。”

 

‟今日のお昼ごはんハズレだったな。

明日は美味しいもの、、、明日来るかわかんないけど”

 

なんて具合に。

 

別に病んでいるわけでもない、普通に毎日を思考するのと同様に頭に浮かぶのだ。

 

そして居ても立っても居られなくなる。

 

ああ、どうしよう、なんで昨日彼に会いに行かなかったんだろう。

明日、私も彼も存在してる保障なんてどこにもないのにな。

じゃあ明後日なんてどうなんだ。

 

でも、動かなかった過去は変わらない。

 

そして生存確認をしてはそのひとときだけ安心して胸を撫で下ろす。

 

 

つくづく、人生というものはおかしな作りだなと思う。

 

 

だって、あなたとわたしに明日が来る確証なんて365日どこにもないのに、それなのに未来は今日の連続でしか形成されない。

 

日々練習をしなければ歌は上達しないし、作曲技術は上がらないのだ。

 

それなのに焦燥感だけがある。

 

明日がもし来ないのなら、大好きな人に今日会いに行った方がいいじゃないか。

 

それでも将来的に成し遂げたい目標があれば、そのためには毎日を気の向くままに過ごしてはいられない。

 

ちゃんとタスクがあって、その達成を積み重ねなければその地点には到達できないのだから。

 

 

なんてどうしようもない矛盾なのだろう。

 

 

‟明日死んでも構わない”

そう笑顔でカラッと言ってのける人がいる。

 

私にはまだまだそんなことは言えない。

 

いつかそう、ポジティブに言い放てる日が来るのだろうか。